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評価:★★★★★


前回の記事、

『断章のグリム(いばら姫・上巻)』で紹介した小説の完結編。



いくら攻撃しても死なない泡禍により、

犠牲者も次第と増えていき、

登場人物たちに焦りといら立ちが出てくる。



風乃(雪乃の姉)の断章でも泡禍を死滅させることができず、

存在そのものを消滅させる<目覚めのアリス>の力を持つ、

白野蒼だけが頼りという状況に追い込まれる。



今回の作品は雪乃や風乃より、

白野蒼が主役として物語が進行しているように感じる。





『断章のグリム(赤ずきん)』でも登場したメンツが本編でも再び登場し、

いばら姫という物語の重要な配役として設定されている。





怪奇現象だけでなく、

人間同士の暴力的な場面も多く描写され、

かなり精神的な圧迫感を感じさせる作品である。



『断章のグリム』シリーズの中で、

個人的にこのいばら姫の作品が最も面白いと感じた。



断章のグリム(11)


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2010.02.22 Mon l 小説 l コメント (0) トラックバック (0) l top
評価:★★★★★


怪奇小説家として有名な甲田学人の作品。

グリム童話を原点として”泡禍(ほうか)”という

怪奇現象が起こるという小説。





今回は『いばら姫』が怪奇現象のモチーフとされ、

”生まれ変わり”に焦点を当てて物語が進行していく。



主人公たちは泡禍が巻き起こった邸宅の中に閉じ込められ、

王子たちの命を奪おうとするいばらのような、

植物に関わる泡禍との恐ろしい死闘が繰り広げられる。





今回は主人公である時規雪乃の出番が弱冠少なく、

〈葬儀屋〉たちの活躍が目立つ作品となっている。



邸宅に閉じ込められ逃げ場がない中、

死ぬことのできない泡禍をどのように迎え撃つか。

読み手に精神的な緊迫感を与え、読み進める手が止まらなくなる。



断章のグリム(10)


2010.02.17 Wed l 小説 l コメント (0) トラックバック (0) l top
評価:★★★★★


デモナータシリーズの第四巻。

今巻では、悪魔が人間界に襲いかかってくる原因や、

狼に変貌する人狼病の謎について解き明かされる。





デモナータや前作のダレンシャンでは、

女性キャラはあまり目立たない立ち位置にいたが、

今回はベックという少女が主人公として登場する。



悪魔界(デモナータ)と人間界とのトンネルを閉じるために、

主人公たちは長い旅に出るが、

前回までと比べて悪魔との戦闘シーンがかなり多い。



悪魔との争いを解決した後、

主人公と重要人物は無事に生き残るのが主流であったが、

この巻では物語がかなり無残な結果として締めくくられている。





デモナータ第四巻の話はとても重要な部分ではあるが、

あくまでも悪魔と魔術に関するエピソードのようなもので、

新しい登場人物が重要な鍵を握っている、というわけではない。



デモナータ(4幕)


2010.01.26 Tue l 小説 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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